鈴木精工株式会社
   SUZUKI SEIKO CO.,LTD.




酸素、アセチレン、プロパンはその取扱いにあたっては高圧ガス保安法の規定に従わなければなりませんので
特に重要と思われる点を列記しておきます。

●容器を貯蔵する場合(酸素、アセチレン、プロパン共通)

1.容器が転倒、転落したり上から物が落ちてくる恐れのない場所を選ぶ。

2.多くの人が集散する場所は避ける。

3.高温の場所、火花が降りかかる場所、電線やアース線の近くには置かない事。
  貯蔵する場合は常に35℃以下の温度で貯蔵する。

4.直射日光に当たらないよう、おおいをし、通風をよくすること。

5.火気、喫煙は厳しく禁止し、油脂、ガソリン、塗料等、燃えやすいものや、爆発性のある
  薬品と一緒に置かない事。(禁煙、火気厳禁等の標識をする。)

6.酸素と可燃性ガス(アセチレン、プロパン)は離して置き、可燃性ガスは横積みしない事。

7.貯蔵中の容器は充ビン、空ビン共にバルブを確実に閉め、充ビン、空ビンの区別をしておく事。

8.大量に貯蔵する場合(酸素300u以上、プロパン、アセチレン等は3,000kg以上)は高圧ガス
  保安法による貯蔵庫を設置する事。


●容器を運ぶ場合

1.容器に打撃を与えたり落下転倒しないように慎重に取り扱い、足蹴りなど、粗暴な扱いはしない事。

2.容器を移動させる場合、バルブが確実に閉じてある事を確かめ必ず、キャップを取り付けてから移動
  させる事。勿論、調整器は外しておかなければならない。

3.容器を高所に吊り上げるときは、バスケットやモッコを使用し、ワイヤーロープや電磁石等は使用しては
  ならない。バルブの部分を針金などで吊り上げるのは非常に危険である。

4.車両に積み込み積み下ろしする場合、先の容器に激突させない事、特に地面がコンクリートや鉄板
  などの場合は衝撃を少なくするように古タイヤなどを敷くこと。

5.運搬中の容器群は必ずハドメ縄掛け等をしっかりして固定する事。

6.運搬中は荷崩れやガス漏れに注意して、かつ容器の温度を40℃以下に保てるように留意する事。


●ガスを使用する場合

A.調整器取り付けに対し
1.調整器を取り付ける前にバルブ充填口に付いている粉塵をガスで軽く吹き飛ばす。
  (火花、火気その他燃えやすい物のすぐ近くではしない。)

2.調整器は各々のガスの専用を使用し自己流の改造品は使用しない。

3.バルブを開く前に調整器の押しネジを充分に緩めておく。

4.充填口を体の反対方向に向けてバルブを開くように習慣づける。


B.容器について
1.容器を裸火や蒸気で暖めることは非常に危険である。必要な場合は40℃以下の
  温水を掛ける。

2.作業を中断する場合は必ず、バルブを閉めておく事。

3.容器を棒曲げ道具、ローラー、切断台等に使ったり、点火したバーナーを接触させ、又、
  アークを飛ばしたりする事は大事故の原因となる。